手織りラグと仲良く暮らすために

こちらはご購入いただく前に必ずお読みいただきたいページです。

皆様にお届けしている絨毯・キリムはすべて現地でお洗濯済で、発送前にはお天気が許せば改めて干してから送らせていただいています。 
本来ならば絨毯やキリムは乾燥している地域に適しているものです。 
それとは異なる気候である日本の場合、絨毯とキリムと快適に暮らすためにはちょっとした工夫が必要です。 

 

 

?注文していた絨毯・キリムが届いたら


まず絨毯・キリムが届いたらすぐに封を開けて空気を入れてあげてください。 
できればすぐにお日様に干してあげてください。 
お天気が良くなければ室内(湿気のない場所)に広げてあげるだけでも違います。 
とにかく封を開けないまましばらく放置せず直ちに空気を吸わせてあげてください。 
クッションカバーやプフなどももちろん同じです。 




?絨毯やキリムのお手入れ

基本的に普段のお手入れはこまめに掃除機をかけるだけで十分です。 
回転ブラシを使っての掃除機がけ、またはロボット掃除機などは避けてください。
毛を巻き込み絨毯を痛めてしまいます。
そして時々裏もめくって風を通してあげてください。
床にピタッとくっついている裏は湿気がこもりやすいです。 
お天気の良い日は裏表1時間ずつでもお日様の下で干してあげると喜びます。 
そのあとは影干ししてあげてください。
長時間強い日差しにあてておくと色褪せてしまいます。
しかし絨毯キリムがカラッと湿気を飛ばすには短時間でもお日様の力が必要だと思っています。

絨毯キリムは全体的なお洗濯はそれほど頻繁に必要としません。
乾燥を心掛けてあげれば清潔感を保てます。

もし汚れがついてしまったときは羊毛は適度な油を含んでいるため、すぐ拭き取ればある程度落ちます。

それでもさっぱりしないときには水拭き、それでもさっぱりしない場合は中性洗剤を付けた布巾で優しく毛並みに沿って拭いてあげてください。
ウールは油分がある程度あるため汚れをすぐには吸収しません。(毛足が長い絨毯は特に)
拭いた後は十分に乾かしてください。

2-3年くらい敷きっぱなしにしてあるとそろそろお洗濯したくなる人もいるかもしれません。
そんな時はできれば手織り絨毯専門のクリーニング屋さんにお願いしてください。
 
ご自身で洗いたい場合は絨毯やキリムによっては色落ちするものもありますので見えにくい場所でテストしてから大々的に洗ってください。 


夏は出来ればクーラーやドライ機能の入っているお部屋でお使いいただくことをお勧めいたします。
そして定期的に干して風を通してあげてください。

冬は加湿器の近くなどでは使わないでください。 
乾燥している季節ではありますが、加湿器の近くではにおったり湿気がこもったりします。
そしてもちろん冬でも時々干してあげてください。 

季節問わずとにかく湿気がダメです。 

梅雨の時期、台風の時期など急にラグがにおってくることもあります。
そんなとき間違っても消臭スプレーやファブリーズなどは吹きかけないようにしてください。
余計においの原因になります。
乾燥できる環境を作ってあげてください。

普段からそのことを頭に入れてお付き合いいただくと絨毯・キリムと仲良く共に暮らすことができると思います。

 

 

 

?このような方はご購入をお控えください。

ご家族(ペットを含む)に気管支系の病気やアレルギーのある方がいらっしゃる場合、においに敏感な方がいらっしゃる場合は手織りラグを購入されないことをお勧めいたします。

というのも、絨毯キリムをお迎えされるとお家の埃は増えます。
それに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

古いラグは何度洗っても何度埃叩きの機械に入れても使われてきた環境や保管場所によって砂のような繊維のようなものが出てくることがあります。 
新しいラグからは遊び毛のようなものがふわふわ出てくることもあります。 
通常どちらも日々掃除機をかけていただければ半年ほどで収まります。 

特に病気やアレルギーがなくてもそれに耐えることができなさそうならば購入されないことをお勧めいたします。(すべてのラグに砂や遊び毛が出てくるわけではありません)
そして手織りラグは羊毛独特のにおいを感じる人もいるようです。
加工ラグ(オーバーダイラグ、ヴィンテージターキッシュラグ含む)はしばらくは薬剤のにおいが残っていることもあります。 
それも繰り返しお日様に根気よく干してあげることでほとんどが消えるのですが、干しても干してもどうしてもダメな人もいらっしゃるようです。 
自分はにおいにはかなり敏感だと思われる方も購入されないことをお勧めいたします。

 

?最後に


ちょっと厳しく?難しく?書いてしまったかもしれませんが、絨毯やキリムの文化がある土地と日本ではかなりの湿度の差があるため、その特性をしっかり理解していただきたかったため書かせていただきました。
せっかくお迎えしたのに快適に過ごすことができないとなってしまってはお互いに悲しいですよね?

本来ならば手織りラグとの暮らしはとても華やかで楽しいものです。 
まるでお花を育てるような気持ちで接してあげればきっとラグもいいコンディションを保ってくれると思います。 
一人でも多くの方にその素晴らしさを味わっていただきたいと思っています。 
本当は好きな場所で好きなようにお使いいただきたいのが本音です。例えば小さなラグなどは水回り(キッチンや洗面所など)で使いたい人もたくさんいらっしゃると思います。私も是非使っていただきたいです。
その場合はとにかくラグは湿気が苦手ということを常に頭に入れておき、頻繁に干してあげるとかしてあげればいいと思います。 
初めての方で自分がラグと暮らせるか心配でしたら小さなものから試してみるとか、気になるラグがある場合はそのラグは自分の生活スタイルや使おうと思っている場所には適しているかなど不安な点を購入前に質問していただくなどなど、皆様と気持ちよくお取引させていただけたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。